退職しそびれるまで(ここまでの話)
前回の記事はこちら⇩
下の子の持病からの育休復帰、底辺校での担任、運動部顧問の旦那不在の日々。
生徒や同僚に迷惑をかけないように、少しでも役に立てるように、と寝る間を惜しんで持ち帰り仕事に勤しみ、気を張り続けるうちに、
眠るのが怖くなり、眠れなくなり、体調を崩し、うつになりました。
退職か休職を勧められ、とにかくいったん休むように言われたものの、荒れまくりで人手も足りない勤務校では言い出す勇気もなく。
息が苦しいまま這いつくばって働いていると神のような管理職が気付いてくださり、「うつを打ち明ける」という一歩を踏み出しました。
でも、校長からは「もうちょっと要領よくがんばりな〜」的なことを言われ、引き続き働くことに。。。
自分の決断を主張し返す気力?脳力?も覚悟もなかった…
うつとお風呂
うつになって、何もしたくなくなりました。
というか、脳が身体に司令を出せなくなった感じで、何もできなくなりました。
お風呂なんて超高難度な一連の作業…
考えただけでも考えられない。(日本語変だけどそんな感じ)
でも、思春期の生徒たちと授業やホームルームでけっこう接近する仕事です。
身なりをある程度でも整えていかないと、すぐ裏でも表でも臭いとか汚いとか言われちゃいます。
お風呂、入らなくては…
でもね、ほんとーに、
毎日なんとか脳内物質出しまくって迷惑かけないように仕事を頑張り切ると、もう帰宅後は限界突破済み。
玄関にうずくまり、なんというんでしょう、正座のまま前に倒れ込んだ丸まった姿勢で1ミリも動けなくなってしまいます。(大げさでなく)
子どもたちはわーわー騒ぎ、話しかけてくるけど、無視。
無視したくないのに、声も出せない。
ひどいお母さん。
上の子こめさんは保育園児にしてはしっかり者なので(しっかりせざるを得なかったのかな、ごめんね)、
下の子むぎさんの面倒を見つつ、二人でEテレとか観ていてくれました。
そんな毎日です。
お風呂なんて!!!
絶対にムリ!!!
考えただけでも考えられないってば!!!
お風呂での鉛ぐあい
夜は、なんとか子どもたちを生かす活動だけはして、あとは(なるべく子供に見えないところで)うずくまって泣くばかり。
お風呂には入れません。
そして朝。
ドン底な状態で早朝覚醒というか、その頃にはもうまともに眠れていなかったので、
半分起きて半分寝てる状態で一晩中不安と焦りと悪夢とやるべき仕事と闘います。
「そろそろだ…」
「さすがにそろそろシャワーを浴びないと…」
「女子高生に臭いとか言われる…」
ものすっごーく義務感に押しつぶされそうになりながら、泣きながらめちゃくちゃ狭い歩幅ですり足のようにしてお風呂場に向かいます。
苦しい。
さて、まず服が選べない。
考えられない。
わからない。
とりあえず…ローテーションで…これ…か…?とのろのろ選びます。
お風呂場に到着しても(到着っていうほど広い家じゃないけど)、シャワーを出したもののずっと床に座り込んでしまいます。
この時期は基本、お風呂では床に座り込んでました。
イスなんか使う力がない。
頭にシャワーのお湯をかける。
それだけでもしんどい。
洗う。
しんどっ。
身体がっていうか、脳が。
トリートメント…
あぁ息が苦しい…
この間、ずっと泣き続けます。
休みたい。
辞めたい。
消えたい。
ずっとずっと泣きながら床に座りこんだまま、鉛のような身体で、鉛のような指で、鉛のような呼吸で、なんとか一連の動作を終わらせます。
身体を拭くとか、化粧水をつけるとか、服を着るとか、ドライヤーするとかも。
ずっと苦しい。
とっても高難易度なこと、毎日みんなしてるんですよね。
一言で言うけど、脳が司令をだして、一度にいろんなこと考えてこなして。
今となってはうつも落ち着いて再発防止期をわりと平和に過ごしているので、お風呂も子供と入れちゃいますが、
子供とお風呂に入るなんて!
自分以外の人間の生存確認をしつつ、複数人の一連の作業を管理しなければいけない、超高度な技術じゃないか!
みんなすごい!!
と、そんな感じで、お風呂はかなり辛かった記憶が残っています。(今でもうつの波によってはまだつらいですが、時々です(^^))
さて、
次回は、アトピー再発しちゃったお話。