異動の内示が出てから
異動の内示が出て、
私は希望していた条件に合うような学校に転勤できることになりました。
(前回の記事はこちら⇩)
鬱になってから、休職することも退職することもできずに働いてきて
毎朝の下痢嘔吐、消えたい気持ち、
めまい、とにかく重い身体と脳、寝る前の過呼吸、
網膜剥離状態になる病気を繰り返し、
30年ぶりのアトピー、遅くなりまくる脈拍、
と、たくさんの不調と付き合ってきました。
でも
もしかしたらこの異動で、治るかもしれない。
新しい場所で、深く息を吸って、
顔を上げて生きられるようになるかもしれない。
忘れてしまっていた笑い方、思い出せるかもしれない。
またわが子たちと笑顔で毎日を楽しめるかもしれない。
そんな気持ちで、異動に向けて準備を進めていきました。
一時期は、治りたい、元気になりたいと願うことすらできなくなっていましたが、
この頃には、我が子たちの大事な子供時代を鬱のまま過ごしたくないと思えるようになっていました。
(今はのんびりパート生活で、かなり復活しています(^^))
離退任式の不安
異動が決まったあと、密かに心配していたのが離退任式でした。
授業やホームルームは、不安を感じたり頭がぼーっとしたりしているなりに、なんとかこなせていました。
それでも生徒のおしゃべりや、なんとなく発した何気ない1言にでさえ過剰に反応するようになってしまっていました。
例え現実はそうでないとしても、目の前にあるのは全て悪い状況で、それは私の言動のせい、そう感じる癖がついていました。
そんな状態で、全校生徒、そして全職員の前で挨拶をするというのは、
かなりの恐怖でした。
それも、
教える内容の明確にしやすい授業をしたり、決められた文を読んだりするならまだしも、
自分の思いを自分の言葉で伝えなければいけないなんて。
以前、全校行事のときに、全校の前で怒鳴られてしまった経験もあり、恐怖心が募っていきました。
感情がコントロールできずに最初から泣いてしまうに決まっています。
泣くだけならまだしも、過呼吸も起こすかもしれません。
どうしよう。
逃げた過ぎて苦しい。
どうやったら休めるか、どうやったら逃げられるかばかり考えていました。
でも運良く…
そんなときに、
私の鬱に唯一気付いて声をかけてくれた管理職T先生から、
「離任式、しゃべりたい?」と聞かれました。
ん?どういうこと?と思いつつ、
私はすぐに「人前で話すのは不安が大きいです」と伝えました。
すると、
「今回は離任者も退任者も多いから、離任の先生方については代表のあいさつって形にしようかと思っているんだけど、いいかな?みなさんに聞いて回ってるんだ。」と。
団塊の世代の先生方の大量退職の始まりの時期と重なったおかげで、
なんとか離退任式の憂鬱も回避することができました。
幸運でした。
もちろん、けじめの挨拶は大事です。
離退任式で話さなくなった分、
生徒たちにはホームルームや授業中に
少しずつ伝えたいことを伝えておこうと前向きに考えることができるようになりました。
そのほうが、いつもの雰囲気で伝えられたし、
生徒の反応も近くでも感じることができて、結果的にとても良かったです。
先生方へのあいさつについてはまた次回(^^)