前回までの記事で書いてきたように、私は地区最底辺校から落ち着いた学校へ異動しました。
(しつこいくらい繰り返しますが、最底辺校と言っても一人ひとりはいい子ですよ。)
前任校ではうつの急性期でもあったことから、とにかくドン底ボロボロもいいとこ、という状態でしたが、
異動先の学校では不調なりにも少しは落ち着いて働くことができるようになっていきました。
今日は、その異動先での仕事分担について。
担任か副担か問題
高校の各クラスには基本的に担任と副担任がいます。
「担任をやらなきゃ教員じゃない」なんて持論をもっている方も一定数いますが、
私も独身時代は、いや、下の子が重めの持病をもって生まれてくるまでは、
担任の仕事が好きでやりたがっていました。
でも、やりたくても出来ないときがあるって、下の子が生まれてから分かりました。
そして、鬱になってから痛感しました。
ご家族の介護や育児、ご自身の問題で、
やりたくても出来なくて歯がゆい思いをしている人が、
思っていたより数多くいるんだと想像できるようにもなりました。
「担任をやらなきゃ教員じゃない」って定年まで言い続けられる人は、
恵まれた環境で働いてこられたんだなと思うことにしました(本当のところはご本人にしか分からないけど)。
そう思わなきゃ悔しいですもん。
やりたくたって、できない人もいるんだよ!って。
さて、担任か副担任か、ですが
小学校の先生方には怒られちゃいますが、、
自身の生活に何らかの問題を抱えているときは、担任より副担任を希望することが多いです。
でもたいていは2年連続副担任はなかなかないかな〜。
少なくとも私が働いていた南の方の自治体では。
前任校では
前任校では、担任になれる正職員の数がまず少なくて、
臨任の先生や再任用の先生、非常勤講師の方がとても多かったです。
何校か勤めましたが、ダントツの少なさ。
原因の1つは、休職者が必ず一人はいたこと。
私が勤務していた間も何人か療休に入られていました。
そして私の勤めていた間だけでも、年度途中で辞めた方が数人。
亡くなられてしまった方もいたので、これはなんとも深刻です。
他の原因としては、人が定着しないこと。
いくら生徒一人ひとりは可愛くても、集団になるとまぁ厄介なことを起こしてくれるもので、
ご家庭の事情や体調の問題、その他の事情から、異動するための最低年数だけで転勤してしまう人がほとんどでした。
それにしても何であそこまで正規の職員が少ないのか謎のままなのですが、
とにかく、そもそも担任をできる人が少ないんです。
そんなこんなで私も持病持ちの下の子の育休復帰の年に、定員割れの学年で担任をやりました。
振り返ってみれば、あの年が私のターニングポイント。
異動先の高校では
偏差値的にも地域的にも落ち着いている異動先の学校。
それでも異動前の面談では「体調を崩してしまってまだ通院服薬しているので、副担任がいいです」と希望するつもりでいました。
が、そんな心配まったくいらなかった。
面談でも当然のように「副担任お願いしますね」と言われ、拍子抜けです。
そう、ああいう落ち着いる学校では、担任をやりたいという先生が多くて、
そういう意味で、やりたくてもできない人がいる。
そういえば初任校も少しそんな感じでした。
高校は基本的に成績で輪切りなので、
同じ「高校」といっても、本当に全く違う校種のようです。
先生方もそれぞれの教科教育の研究に熱心で、自ら研修会に参加したり大学の聴講生になる方もいました。
生徒指導で朝から晩まで駆けずり回っていた前任校とは大違い、いや違う世界。
どっちがいいとか悪いとかでなく、それぞれのやりがいがあって私的には面白かったです。
いや、面白かったはずです。元気だったら。
と、いうことで
異動初年度はすんなり副担任決定!!
少し心穏やかにすごせそうだなぁと感じた春でした(^^)