先生を辞めた~私の場合~

教員の仕事、大好きだけど辞めました!鬱(再発防止期)と育児とお仕事の話。

退職あれこれ①〜辞める辞める詐欺の経験あり〜

 

私は、退職の申し出を2回しています。

 

1回目の退職申し出

はじめて退職を申し出たのは、

鬱の急性期でした。

 

持病持ちの下の子の育休から復帰して、

地区で一番荒れた高校で担任をして、

旦那は運動部の本気顧問のため朝も晩も土日もワンオペ。

ちゃんとやらなきゃ頑張らなきゃと思っているうちに眠るのが怖くなり、

眠れなくなり、

自律神経失調症になり、

鬱になって。

 

這いつくばって泣きながら働いている私に気づいた管理職が、声をかけてくれました。

(この辺の出来事も、詳しくは以前の記事に\(^o^)/)

 

毎朝の下痢嘔吐、寝る前の過呼吸

網膜の病気にもなり、脈も弱くなり、

おまけに何十年かぶりにアトピーにもなって。

涙が止まらなくて、ただ消えたくて。

家ではただうずくまって泣くばかり。

 

このまま衝動的に消えてしまいそうだとすら感じていたので、

声をかけてくれた管理職と校長に

「今担任してる子達を進級させて、3月末で退職したい」と伝えました。

 

辞める辞める詐欺(結果的に、ですよ)

私が決死の覚悟で泣きながら伝えた辞意。

大好きだった教員の仕事を辞めるのは、それなりに、いや、一生分の覚悟が必要でした(その時の自分にとっては)。

怖いし、不安だし、悔しいし。

 

それでも、鬱の真っ只中にいながらも、この状態が続くのは、

私の身体にも、もちろん心にも、

そして大事なわが子たちの精神的にもよくないと。

そう感じました。

そう感じられるうちに、治さなきゃいけないと思いました。

このままだと、完全に大事なものを見失うんじゃないかと予感がしました。

 

気が弱くて優柔不断な私の、決死の覚悟の言葉に対して

校長から返ってきた言葉は

「もうちょっと人に頼ってみてよ」

「そんなに頑張りすぎないでさ」

「今だけだから」

「こういうのは結局コミュニケーションの問題だから」。

 

何も言えなくなりました。

ただでさえ鬱でボーっとしている鉛のような脳みそでしたが、

さらにボーーーーっとしていったのを覚えています。

 

何を言っても伝わらないんだろうな。

この人にこれ以上自分の気持ちを話すのは、自分が傷つくだけな気がする。

 

その後、仕事内容の軽減を提案され、

なぜかそのまま働き続けることになったのです。

仕事を減らしてほしくて退職をちらつかせた「辞める辞める詐欺」みたいになってしまいましたが

この1回目の申し出も、本気の決断でした。

 

2回目の退職申し出

その後まったく治らない鬱と闘いながら、

相変わらず泣きながら這いつくばって働いていました。

近隣地区で1番大変な学校で金八先生ばりの事件だらけの毎日と

かわいいわが子たちの成長のはざまで。

毎日「消えたい」とつぶやいてずっと泣いていました。

 

異動したりもしました。

これまでの記事に書いたように色々なんだかんだしつつ

少しずつ元気になってきた頃、

改めて思ったんです。

 

やっぱり、ちゃんと治したいな。って。

 

1回きりのわが子たちの育児、

このままじゃ後悔しか残らない。

 

1回きりの私の人生、

「がんばらなきゃっ」て呪いから解放されてみたい。

 

少し元気になってきたことによって、前向きに退職する決断ができてきました。

 

そして、2回目の退職申し出をしました。

 

2回目の申し出は成功?し、

先生を辞めることになりました。

 

次回は、2回目の退職申し出の具体的な流れについて。