先生を辞めた~私の場合~

教員の仕事、大好きだけど辞めました!鬱(再発防止期)と育児とお仕事の話。

退職あれこれ④〜第3関門を抜けて‥‥「がんばってきたんだね」〜

 

ここまで少しずつ

教員を退職したときの経験を記録してきました。

 

下の子の持病から、

いわゆる荒れた高校での担任業務、

自律神経失調症からの鬱と

色々書いてきました。

 

悔しさや懐かしさ

情けなさや、

意外と今はスッキリした気持ちだったり、、

色んな感情があって

ついつい長く書いております。笑

 

そして、とうとう!

前回の記事から、

退職申し出の当日の話に

やっと辿り着きました!

 

 

第三関門:校長室へ!

なぜか研究授業当日の朝に

教頭に退職についての話を切り出した私。

 

その数十分後に校長と面談することになりました。

翌日とかにならなくてよかったです。

また悩んじゃいますから。

 

この校長は、

初任校の時にもお世話になったことのある方でした。

たまたま通勤電車で一緒になったときは

当時教頭だったその先生の愚痴を聞いたり

まだまだ新米だった私にアドバイスくださったり‥‥

そんな先輩に退職を申し出ることになるとは思っていなかったので

正直とても悲しくて複雑でした。

 

話す前からやっぱり泣く

校長室に入り着席を促されます。

管理職3人が優しい眼差しでこちらを見ていました。

「どうしたの?」と

何度も聞いてきたちょっと独特な口調で校長から聞かれました。

 

話を聴くよ、という気持ちがお三方から伝わってきて、

あぁ、

この人たちもこうやってたくさんの生徒や先生方の話を聴いてきた教育者なんだなぁと感じたのを覚えています。

 

この時点でもう泣きました。

はい、

まだなにも喋ってません。

 

未練なの?

悔しさなの?

なんだか分からないけど感情が揺さぶられて

涙を止められなくなりました。

 

鬱のときのこの涙もろさったら、

本当にやっかいでした。

 

 

「がんばってきたんだね」

「今年度いっぱいで退職しようと考えています。」

「前任校で鬱と診断されてから、なんとか働いてきましたが治りきらず、、、」

「この学校では色々と配慮していただいて、生徒も先生方も本当に良い雰囲気で、

おかげさまで少しずつ元気になったのですが、子供のことも考えると一度ちゃんと治したいと考えています」

というようなことを

涙ながらになんとか伝えました。

 

前任校で初めて校長に退職を申し出た時は

「もうちょっと力抜いて人を頼って」とか

「気持ちの問題だからさ」

と根性論のようなものでスルーされ?たので

今回ももしかして受け入れてもらえないかもとは覚悟していました。

それでも、今回は辞める気でいました。

 

そんな私に校長から返ってきたのは

「そうか、、

そんなに辛かったんだね。」

「がんばってきたんだね。」

という言葉でした。

 

私の、肩の力が抜けず真面目すぎるところも

悩んで悩んで人の何倍も考え込んでしまうところも

初任の時から知ってくださっている校長先生。

 

私がどれだけ悩んでこの結論を出したかも

きっと感じ取ってくれたんだと思います。

 

はたまた、こんな状態では引き止めて働かせても使い物にならないと思われたか?笑

 

すんなりと受け入れられ、

このあと退職までの何ヶ月かを過ごしやすくするための話や

退職後の相談にも乗ってくださいました。

 

 

辞める決断をした自分が情けなくて恥ずかしくて

こんな弱い自分を誰も認めてなんてくれないと思っていました。

ましてやお世話になってきた方にこんな話をするなんて、

非難されて当然だと思っていました。

責められて、もったいないと言われて、

もっと惨めな気持ちになる覚悟もしていました。

 

内心ではどう思っていらしたかは分からないけど、

この日

私の決断を「がんばってきたんだね」と受け止めてくれたこと。

引き止めず、信じて尊重してくれたこと。

感謝しかありません。