先生を辞めた~私の場合~

教員の仕事、大好きだけど辞めました!鬱(再発防止期)と育児とお仕事の話。

鬱のまま働く⑤~中心性漿液性脈絡網膜症のその後〜

 

わが子の持病や荒れた学校での育休復帰を経て、張り切りすぎて次第に脳が空回りして

たぶん自律神経系が狂っていったのでしょう。

心療内科に行ったときには、もうハッキリとうつだと診断されるほどになっていました。

 

鬱になり退職を申し出るも、

根性論で引き止められ疲れてしまい、押し切るほどの気力などなく。

そのまま働くうちに、身体にもたくさんの症状が出てきました。

前回、前々回の記事につづき、眼科の病気、「中心性漿液性脈絡網膜症」になった話のその後です。

前回の記事はこちら⇩

sennsei-yameta.hatenablog.com

 

 

中心性漿液性脈絡網膜症ってやつ

 

不思議な夢を見たあと、起きてみると目に異変が。

初めての眼科で中心性漿液脈絡網膜症と診断され、家で色々調べてみると(調べるのも見えづらいので一苦労)

  • ストレスや睡眠不足が原因であることが多い。
  • 働きざかりの男性に多い。
  • 網膜に水ぶくれのように水がたまる
  • ほとんど自然治癒する。
  • 再発したりすると、視力に影響が出ることがある。
  • 中心暗点、歪みなどの症状がある。

など、色々わかってきました。

レーザー治療も可能だそうですが、

私の場合は水が溜まっているのが中心過ぎて視力に影響が出る可能性があるとのことで、適用外。

出血などがあってもいけないし、一度詳しく調べられる大学病院へ行くことになりました。

 

(また今度書きますが、鬱になってから電話がこわくてこわくて。

予約の電話をするのもすごく時間がかかりました。)

 

大学病院、超混んでる

わが子の持病の手術や診察でお世話になっている大学病院に、

私も通うことになりました。

小児科系の外来ももちろん混んでますが…眼科ハンパなかった。。。

 

朝一番に予約して、昼前にやっと検査開始、

散瞳薬という瞳孔を開く目薬をしてまた検査…

え、散瞳薬して一時間経ちそうなのに呼ばれない?!薬の効果きれちゃわない?!

なんてこともありました。(そのときは緊急の手術かなにかが入ったと聞きました)

 

とにかく、色々な長〜い検査の結果は、

近所の眼科で告げられたものと同じでした。

・中心すぎるのでレーザーで漏出点を凝固させることは出来ない。

・出血はしていないので、薬を飲んで水が引くのを待ちましょう。

・悪化したり、出血するといけないので、経過観察で通院すること。

何回か大学病院に通ったあと、さすがに遠いし長いし仕事もそんなに休めないので、

近所の眼科に診察を戻してもらいました。

 

見えづらいまま働く

私の場合は、右目の中心に灰色っぽい丸が見えてしまい(そこに水がたまって、部分的に網膜剥離みたいな状態)、

とにかく見ようとするところが見えない。

字、読めるんだけど、左目だけで読む方が楽。

そんな状態で出勤しても(相変わらずメンタルボロボロで泣きながら)、

パソコン作業もしづらい。

地味に大変だったのは、プリントを配る作業。

見ようとするところが見えないので、

こう、パラパラっと配りやすく紙をずらしても、枚数がどうやったって数えられないんです。

 

もう、勘。

教員経験で培った勘で、やるしかない。

だって最底辺校。

少しでも手間取ってたら授業崩壊しちゃう。

 

そんな感じで、ただでさえうつでボロボロなのに、さらにギリギリの状態で働くことになりました。

見える目でかばっているせいか、首のこりと、頭痛が酷かったのをよく覚えています。

今まで経験したことのないような、首の固まり具合でした。。

 

そんなこんなしているうちに、お医者さんから言われていた通り水は引いてきて、

見え方もほぼ普通に戻ってきました。

完璧に元通りとはいかないけど、生活に困ることはなくなりました。

 

うつ治らないし目も再発

そのあとも、変わらず働き続けました。

「消えたい」と泣きながら朝這いつくばって布団から出て、

毎朝の嘔吐下痢にめまい、アトピー、いろんな苦しさと闘って。

わが子たちにはたくさん不安な思いをさせたに違いありません。後悔しかない。

 

でも、学校につけば、もっと重いものを背負って登校して来る生徒たちがいる。

もちろん詳しくは書けませんが、児童相談所の電話番号を今でも暗記してるくらい、毎日のように連絡を取り合ってました。

 

せっかくひいていた目の水。

また、たまりました。

また、目の真ん中が見えなくなったんです。

しかも、今度は両目

がく然としました。

やっぱり辞めるしかないかなと、この時思いました。

 

2回目は、なかなか水がひかなくて、

血流が阻害される期間が長くなったせいか、視神経の一部が働かなくなっていると言われました。

今でも右目の中心の一部は視野がかけたようになっているし、これからも治ることはないだろうと言われました。

 

そのあとも、ダラダラと。

たまった水が増えたり減ったりを繰り返しました。

 

どこかで本当に区切りをつけないと。

 

そう思わせてくれた病気でした。

 

(今も経過観察は続いていますが、退職したあとは再発したりせず。視力をキープしています(^^))