先生を辞めた~私の場合~

教員の仕事、大好きだけど辞めました!鬱(再発防止期)と育児とお仕事の話。

鬱のまま働く⑦~悔しかった会議と、本当の問題点~

 

前回は、クリスマス当日に生徒指導関係の管理職面談の席で、自律神経が暴走した話を書きました。

今日は、思いだすたび泣いてしまう、ある日の生徒指導上の会議について。

 

特別指導

最底辺校と呼ばれてしまう高校に務めていたので、

生徒指導は毎日のように(というか1日に複数?)ありました。

生徒たち一人ひとりはいい子なんです。

でも、問題起こしちゃうんですよね。

そこには色々な原因があって、底辺校だからなんて一言ではとても片付けられない、複雑な背景があります。

 

私が持病もちの下の子を抱えて育休復帰した年、担任をした学年は定員割れをしていました。

募集した人数よりも、受験生が少なかったということです。

どんなに内申点が低くても、

どんなに入試の点数が低くても、

みんな合格!

公立高校の使命でもあるので、それは良いんです。

 

ただ、まぁ、

色々複雑なものを抱えている率がめっちゃ高い。

小中学校で問題児と呼ばれてきた子や、

特性のために勉強が超苦手な子ばかり。

そりゃ、トラブルも起きるんです。

 

繰り返しますが、一人ひとりはいい子なんです。

でも、そんなに器用じゃないんですよね。

 

ある日の職員会議

私のクラスでも、小さなものから大きなものまで、特別指導は何度か起きました。

その度に、担当の部署の先生方にお世話になり、

臨時の職員会議が開かれるわけです。

(細かい手順はここでは書きません。自治体ごとに特色があるので。)

 

とにかく数が多いので、軽いものは略式で行われることになっていたり、色々ルールがあるのですが、

あの日の職員会議は、ちょっと重めのものでした。

何が起きたかは書けませんが、うちのクラスと、他にも何クラスかにわたって関わっている生徒がいたようです。

 

具体的に何が起こって、これからどんな指導をするか、説明が行われました。

 

会議の途中、私のクラスの生徒について、説明される場面がありました。

私はその時の説明が胸に突き刺さり、

悔しくて悔しくて悔しくて。

涙をこらえるのに必死で、

会議が終わったあともしばらく動けないままになりました。

 

その時の説明はこんな感じです。

「○年○組は、担任が早く帰ることも多く目が行き届いていないのか、普段から軽口が常態化しているようです。」

 

正直言って、

はぁっ?!!!

でした。

 

モヤモヤ①

まず第一に、その説明を隣で聞いている管理職にカチンときていました。

わが家の下の子は持病があって、集中治療室で、私の目の前で生死の境をさまよったこともありました。

私もそこから睡眠障害のようになったりしていたので、

復帰のだいぶ前から「復帰の一年目だけは、担任は引き受けられません」と伝えてありました。

ただでさえ生徒たちも大変なんです。

中途半端な覚悟でひきうけてしまったら、生徒も同僚も、そして私の子どもたちにも申し訳ない。

 

それでも管理職から、

「育休も長く取ったし、みんな○○先生(私)が担任やるって思ってるんだよね」と言われ

引き受けることになりました。

(何度言っても断らせてくれなかったとはいえ、最終的にやると言ったのは私なので、これは愚痴る資格はないと思っています。)

部分休業も申請したのにとらせてもらえなかった。(これは後々まわりの先輩方が問題視してくれました)

 

それでも、やると決めたからには、保育園のお迎えは毎日最後の方になるくらいまで働いて、

放課後は会議の時間まで教室に残ってなるべく生徒と会話したり様子をよく見たり、かなり気を使っていたのに。。

確かに下の子は体調崩しやすいし、崩したらかなり長引くし、不在のこともあったと思います。

でも生死の境をさまよったわが子を抱えている割には、全っ然休んでなかったという自信があります。

しかも、鬱なのに。

 

うちのクラスに来たことすらない管理職と、生徒指導の長に

会議の席で否定されたこと。

悔しくて情けなかった。

正直言って、「いや、だから担任無理だって言っただろうが!」です。

 

モヤモヤ②

なにより私は、自分のクラスの生徒一人ひとりが大好きでした

私が育児中なせいで生徒が困らないように、とにかく問題が起こらないように、

みんなが過ごしやすい雰囲気のクラス経営も心がけていたつもりでした。

 

手前味噌で恥ずかしいですが、

生徒たちが「先生のクラスで良かった」「ずっとこのクラスがいい」とかわいいことを言ってくれることも多かったし、

先生たちも「先生のクラスは素直でいい雰囲気ですね」「授業していて楽しいよ」と言ってくれました。

私はそんな生徒たちのことが、本当に大好きでした。

手はかかるし、ワガママだし、お行儀は悪いし、口も悪いし、タイミングも悪いけど、

それ以上に、一人ひとりの良いところは、山ほど思いつきました。

 

そんな生徒たちのことを、けなされた。

大切なクラスのことを、来たこともない人たちにバカにされた。

すごく悔しかったです。

もちろん、私の力不足は多分にあったと思います。

認めなければならないものであることも確かだし、反省しました。

 

本当のモヤモヤ

でも、うーん。

本当は、、何がいけないんだろう。

わかってます。管理職が悪いわけでもない

生徒指導の長が悪いわけでもない。

 

こんな状態の私が担任をしなければいけなかった、

人手の足りない現場。

もっと生徒の困り感によりそうための、

心の余裕が足りない現場 

 

悪いのは、誰でもなく、この教育をとりまく環境なんだろうと感じました。

 

じゃぁどうしたらいいの?

この環境で頑張りきれない私は、どうしたらいいんだろう。

結局、その数年後に、退職して逃げ出してしまいました。

頑張りきれない自分が嫌で。つらくて。

 

今でもどうしたらよかったのかは分かりません。