育休復帰の年から担任をしていたちょっと大変な高校から、落ち着いた学校に異動しました。
いわゆる「荒れた」高校から、進学校への異動です。
今日はその異動先で感じた、前任校との大きな違いについて。
前任校での生活、担任として。
下の子の育休復帰をして勤めていた学校は、近隣地区の中でも最底辺校といわれてしまう高校でした。
生徒指導(タバコお酒バイク暴力、にとどまらずあらゆる違法行為)は毎日のように起こりました。
1日に複数起こることもよくありました。
生徒の人生に関わるようなかなり重めのものもあり、学校だけでは対処できないものも。
そんな学校で担任をするということは、毎日かなり神経と時間をすり減らすものでした。
朝から面談、指導対象生徒の別室での指導、
日中は授業の空いている時間に生徒指導の当番があったり。
放課後も、通常の会議に加えて生徒指導の会議などで時間を取られます。
あと、朝は登校指導も。もちろん勤務時間外。
やらないと、近隣からクレームが耐えないんです。
「バスの乗り方のマナーが悪すぎる」
「大声で喋る声がうるさい」
「自転車の二人乗りをしてる」
「うちの敷地内を勝手に通ってる」
「バイクで通学してた」
「登校中にタバコを吸ってる」
「注意をしたら酷い暴言を吐かれた」
とにかくタイミングが悪い・口が悪い・マナーが悪い生徒たちが多い。(そんなことない子もたくさんいますよ)
登校指導したところでクレームはくるんですけど。
全職員のローテーションで毎朝登校指導です。
とにかく学校で仕事をする時間はなくて、分掌の仕事も会計も授業の準備も、
全部持ち帰って泣きながらうずくまりながら夜中から明け方にかけてやってました。
「消えたい」とつぶやきながら(T_T)
前任校での生活、親として。
さて、仕事にてんてこまいな一方で、わが子たちを預ける保育園にも決められた保育時間がある。
はじめから最初に預けて最後に迎えに行く毎日でしたが、
朝の登校指導や突発的な生徒指導事案があり(後で詳細は伏せて書きますが児相案件も多くあり)、
どうやっても間に合わない日がけっこう発生しました。
基本的には、勤務時間外であれば頭を下げまくって謝りまくって他の先生方に頼みましたが、
どうしても担任が出ないとだめだよな、というときは旦那にあわてて連絡、無理なら近くの保育園ママ友に助けてもらいました。
同僚や上司も理解がないわけではなく「お子さん優先で」って言ってくれるけど、、
どんな経緯であれ担任を引き受けたのは私自身。
何を大事にしなければいけないかは、その都度その都度、自分で見極めていきます。
鬱になる前から、これについては毎回申し訳なさで泣きそうでした。
気が小さいし、弱いんですよね。
そして完璧主義。
同僚にも仕事のしわ寄せできっと負担をかけてしまっているし
わが子たちにもいつもお迎えが最後で寂しい思いをさせている。
帰ってからも、育児も家事も持ち帰り仕事も、全部ちゃんとできない。
育児も仕事も、自分がやるべきことが自分の思うように出来ていない。
そのことが、ずっと心に重くのしかかっていました。
なんの役割も果たしきれていない。
今思えば、もっと同僚にうまく甘えて、割り切ってその分できることを気持ちよく頑張って働けば良かったんです。
もっと子どもたちとの時間を前向きに捉えて、一緒にいられる時間を大切にすればよかったんです。
でも出来なかった。
あのときだって、そうすべきだって分かっていたけど、出来なかった。
「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」に取り憑かれて眠れなくなって、心も身体も疲れていきました。
そして、消えたいと泣いてばかりの毎日になってしまいました。
異動先での生活、時間に余裕が!
さて、そのあと異動したのは、落ち着いた、いわゆる進学校。
しかも前の記事で書いたように、
鬱であることを知った管理職や上司が業務量や業務内容の配慮をしてくれている。
もちろん、朝の登校指導もありません。
そして、なんと、生徒指導事案が発生しない…
たま〜にあってもめちゃくちゃカワイイやつ。
余裕です。
余裕ありまくり。(前に比べれば、だけど)
もちろん、まともに受験科目を教えるのなんて本当に何年ぶり?!な状態なので、
専門教科の教科教育の面では時間をとられました。
でもそれは本来の仕事であって、考えるのがとても楽しかったです。
(授業をしていく上での鬱の苦しさはまた今度…)
そうなんです。
異動先で、余裕ができました。
それまでは、走り回って文字通り行き着く間もない生活だったのに、
仕事中にトイレに行けるし昼ごはんも食べられる…(T_T)
部活も会計しか割り当てられてないし、先生方に余裕があるから、一人くらい会議や作業から抜けたって全然平気。
お迎えの時間に余裕をもって間に合う…(T_T)
まだまだ朝は泣きっぱなしで、脳はぼーっとしたままですが、
少しだけ気持ちにもゆとりがでてきました。
じゃあ、なんでそのあと退職したのか。
何か事件が起きたわけでもなんでもなく、私の気持ちの問題だったんですが、、、
退職まで、まだまだ働き続けます。