突然ですが、私は電話が苦手です。
これについては、異動後から、というわけではなく、
精神的にボロボロになった頃から、今でもずっと苦手です。
電話に出ること、電話をかけることが、すごく怖くなりました。
電話がかかってくると、それだけで気持ちが沈んで縮こまってしまうんです。
ドキドキするとかではないんです。
家族からでも、友人からでも、
基本的に一回目は出ません。
心の準備ができてないから。
と言っても、心の準備ができることはほとんどないので、メッセージで送ってきてくれるのを待ちます(^_^;)
以前は嫌いじゃなかった電話
異動前の荒れた高校では、無断遅刻や無断欠席も多く、
また保護者の方へ連絡しなければいけないこともたくさんありました。
分掌業務も、人手不足のために多めにわりふられていて、
外部との連絡調整のために電話のやりとりをすることも多かったです。
元気だった頃は、先輩方よりも先に電話に出なくちゃと、
さっと席を立って
「お待たせいたしました(^_^)!〇〇高校職員室、✕✕がお受けします(^_^)」
と、やや語尾跳ね上がるんじゃない?ってくらい意気揚々と受話器をとっていました。
役に立てている気がして嬉しかったし、
分からない問い合わせならだれかに質問すればいい、と思えていました。
人が怖くて
でも、鬱になる前後から、
電話どうこう以前に、人が怖くなりました。
人の中にいる自分を意識してしまうことに
不安を感じるようになりました。
何を言われても、いや何もされなくても、勝手にマイナスに捉えてしまって疲れていました。
誰かが自分の席の後ろを歩いただけで「後ろからなんかマイナスなことを思われてる」とか、
誰かが少しイライラしてるだけで、その人と自分が関連ある出来事をムリヤリ思い起こして、「あ、きっと私のせいだ」とか。
いや、「きっと」、とかじゃなくて、確実に私のせいだと感じていました。
自分に自信がなさすぎます。
そんな状態で人前で電話をとるなんて、
こわくてできないというか、考えられないというか、体が動かなくて無理なんです。
小さな声でしか出られない
それでも、出ないわけにはいかないのが職員室の電話。
真横に電話があるなんて席だったこともけっこう多くて、
すごくすごく苦痛でした。
普通の人も電話の近くの席は嫌だと思います。
私も、健康な時だってさすがに電話の真横は「ゲッ…」と思っていました。
でもやっぱり、その比じゃないんです、恐怖感が。
電話に出ても頭が真っ白になりそうで
「会話に集中しなくちゃ」
「今のしゃべり方じゃ周りの人になんて思われるかな」
「相手が解決策を求めてる、どうしよう考えられない」
「あ、混乱しててちゃんと聞いてなかった」
「集中しなくちゃ、集中しなくちゃ…」
ただでさえ鉛のような頭で、正常な思考はできなかった当時の私。
パニックです。
そして、どんどん声が小さくなっていきます。
そんな声小さかったら余計に目立つじゃん。
余計に相手も困るじゃん。
そう考えれば考えるほど、不安が大きくなって、声は小さくなります。
異動してから。そして今は。
異動後の学校では、そこまで電話は多くありませんでした。
あったとしても業者さんとか、善良な(?)電話。
少し落ち着きました。
電話そのものはこわいけど、回数自体が減ったから。
今はパートとして、「電話に出なくていい」仕事をしています。
快適です。
家族や友人からの電話は相変わらず出たくないけど、なんとか騙し騙し電話をやり過ごして生きています。
たぶん人が怖い感覚はなくならないし、
顔も見えないしタイミングが読めない電話なんて、怖いままなんだと思います。
それでも、とりあえず今は、そのまま生きていけそうな気がしています(^_^)
怖いものは怖い、でもいいのかもと思えています。