先生を辞めた~私の場合~

教員の仕事、大好きだけど辞めました!鬱(再発防止期)と育児とお仕事の話。

ちょこっと日記〜「新しいポケモンに出会った気分」〜

 

下の子むぎさんの最近

夏ごろ、「学校行きたくない」と泣いていた時期があった下の子むぎさん。 

泣くと言うより叫んでました。

習い事も買い物も、お風呂も歯磨きも、

ほんの少し身体を起こすことさえも、 

なんにも力がわかなくて動けなかったむぎさん。

 

今でもたまに泣いたりすることはありますが

学校は休まず

自分で選んだものだけ残した習い事も楽しく行けて

「やりたくない!」って子供らしいワガママを言う程度で

だいたいのことは自分でやるまでに復活したし

穏やかに過ごしています。

 

お友達との会話で

先週うちでお友達と遊んでいる時、

むぎさんが明るめの声で

「ねぇ、また三連休だよね」

とお友達にむかって話し始めました。

 

そのお友達は保育園時代からの友達で

家も近く、上の子同士も仲良しという

むぎさんにとって安心できるお友達。

 

私は別の部屋にいたのですが

「三連休、学校行かなくていいなんて嬉しい」

って話かなって

気配を消しながらなんとなく聞いていました。

 

お友達に本音を話せるのも大事なことだよな

むぎさんすごいじゃん、強くなったな〜

なんて考えながら。

 

そして、次に発された言葉は

「明日学校か、って気づくとさ」。

 

うんうん、モヤモヤってするよね、

いいんだよ、本音で話して。

なんて陰ながら私が思っていたら

 

「新しいポケモンに出会ったみたいな気分になるんだよね」。

 

ん?!

 

むぎさんのその言葉に理解が追いつかず。

いろんな解釈が私の頭の中でぐるぐる。

 

むぎさんは明るい声で続けました。

 

「バトルするのはドキドキするけど、

絶対ゲットするぞって気持ちになるんだよね」。

 

そうか〜

そうか〜

そうか〜

 

この子は学校を今そう捉えていたのか。

 

登校渋りする前はどうだったかわからない。

登校渋り中はもっときっとずっと苦しかったと思う。

今のその捉え方がむぎさんにとって苦しくないものかなのかも、私には分からない。

無理してるかもしれない。

 

でもなんとなく、ほっとしました。

また何があっても、この子は大丈夫

そう思う勇気をもらえた気がしました。

 

否定しないこと、感じ方を認めること

思い返せば急に暑くなってきた6月ごろ

暑さできっと疲れていたのもあったのでしょう。

突然むぎさんの心のバランスが崩れました。

 

上の子が受験モードで大変になってきて

ピリピリを感じ取って心が疲れたのかもしれません。

 

年齢と心のパワーの割には習い事が多くて

「自分で始めたら投げ出しちゃいけない」と

葛藤していたのかもしれないし。

 

甘えんぼでマイペース、とっても繊細で、でも頑固なむぎさんは

自立していく過程で

人よりエネルギーが必要だったのかもしれません。

 

そして何より、

むぎさんが出した初めのSOSを

私が見逃したんだと思います。

見逃すどころか

「そんなんじゃダメだよ」と

否定して、むぎさんの感じ方を評価(悪い方向で)していたんだと思います。

 

きっと、その時だけじゃなくて、

それまでもずっと。

 

後悔してもしきれません。

 

それから少しずつ

否定しない、本人の感じ方を認めることを心がけて

(ダメなことはきちんと伝えますが)

我が子たちも立派な1人の人間だと

何度も何度も失敗しながら

心に落とし込んできました。

 

まだまだ、私に染みついた癖は抜けないけど

ポケモンに出会った気分」と

自分の気持ちを表現できるようになったむぎさんに

私もちょっと自信をもらえました。

 

ありがとう。

今日もここにいてくれて、ありがとう。